中和筋を鍛えてケガ予防!
『中和筋を鍛えてケガ予防!』
≪スポーツ怪我予防塾⑤≫
時々怪我をした子供の母親より、
『うちの子怪我をよくするのですが、何か予防法ありますか?』と聞かれます。
もちろん、その子の性格や動きの特徴、筋力の量、柔軟性、睡眠時間などの生活習慣、遺伝、練習量や質、バランス能力や運動神経の伝達速度、体力、集中力、危険察知能力などあげればきりがないほど、個人差があるし、治せないものもあります。
しかし、気を付ければ予防できるケガもたくさんありますので、今日は筋力バランスについて少し書きたいと思います。
前回は、安定筋・固定筋という2つの役割の筋肉について書きましたが、
今回は、中和筋について書きたいと思います。
中和筋とは、1つの動きを作る時、複数の筋肉が活動して1つの動きを作り出す。その複数の筋肉のなかで、作り出したい動き以外の動きを作り出してしまう筋肉もいる。その筋肉の無駄な動きを中和するのが中和筋の働きです。
ハンマー投げの○○選手と理学療法士の先生が考案したと言われる『赤ちゃんトレーニング』を知っているでしょうか?
『赤ちゃんトレーニング』とは、人間は進化の過程で二本足歩行を獲得しましたが、その進化の過程を体現しているのが赤ちゃんの成長過程の動きである。
その赤ちゃんの成長過程の動きを正確に行うことにより、自分の体を正確にコントロールできるようにするという、とてもレベルの高いトレーニングです。
この『赤ちゃんトレーニング』は、筋力トレーニングというよりも、神経的なトレーニングの意味合いが強い。
その神経的なトレーニングにより、以前に書きました主動筋や拮抗筋、固定筋、安定筋はもちろん中和筋などを鍛えることにより自分の体を正確にコントロールでいるようになる。
「自分の体ぐらいコントロールできている」と思っている人は多いでしょう。でも、自分の体を思い通りコントロールできている人はほとんどいないと思ってもいいでしょう。例えば、スポーツをしていて、今日は調子が悪いと思うことは良くないでしょうか?また、いつも使っている階段で躓くことはないでしょうか?そんな時は、自分の体を思い通りコントロールできていないのです。
つまり、中和筋が正確に働いてくれないと、無駄な動きが多くなりケガをしやすくなります。
当院でも『固有神経受容器回復法』という独自の神経トレーニング治療を行っています。
保険は使えませんが、受けてみたい方はご相談ください。
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